モラっこ水族館日誌 新着情報
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深い海からコンニチハ
ある1つの記事が目にとまりました。
「阿南市淡島海岸でリュウグウノツカイ打ちあがる」
…っえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

リュウグウノツカイィィィィィィ


なんと深海魚の中でも有名なリュウグウノツカイが水族館から約1時間の場所にある
海岸に打ち上がったと書いてあるではありませんか!!
ココで先にリュウグウノツカイについて少しご紹介しましょう。
漢字で書くと「竜宮の使い」。
体は銀白色でタチウオのように細長く、各ヒレは赤いというなんとも幻想的な姿をしています。
まさに竜宮城からやってきたような魚です。
群れを作らずに深海に生息していると考えられていますが、生態はまだほとんど解明されていません。
そんなリュウグウノツカイが近くの海岸に打ち上がっているというではありませんか!
すぐに徳島新聞に連絡をし、どうなったか確認してみると、
「たぶんそのまま放置してあるんじゃないですかねぇ…」
なんですってぇぇ!!
これはもう行くしかないですね!!
標本にして展示したい!何より実物を見てみたい!!
期待ともう流されてしまっているかも…という不安の中、車で現場に急行しました!
浜を探すと…
いました!!
でかっ!長っ!!
スタッフと比べれば一目瞭然!なんと体長4.7m!!
500mlのペットボトル22本分!
ボールペン36本分!!
ウミテング59匹分!!!
の大きさです!
迫力のあるこの体!この顔!!
しばらく見入ってしまいました。
体表も特徴的で、堅く、小さなビーズをちりばめたようにボコボコした手触りでした!
海から上がって時間がたってしまったため、きれいな赤いヒレは色が褪せてしまっていましたが、
薄い膜のはった繊細な背ビレはとてもキレイでした。
このヒレを使って泳ぐ姿はさぞかし優雅なんでしょうねぇ。
色々想像しながら計測を済ませ、
トラックに運ぶためにビニールシートにひっくり返して乗せてみると…
眼が!!
キレイに残っていました!!
眼も大きい!!
深海という暗い海の中でこの眼はいったい何を見てきたんでしょう…。
姿かたちから幻想的な雰囲気を醸し出すリュウグウノツカイを見ていると
とてもかしこまった気分になりました。
【おまけ】
しかし、この後のトラックに乗せる作業が大変でした!
スタッフ3人で全力で引きずってトラックまで移動させました

【おまけ2】
「リュウグウノツカイが浜に打ち上がると地震が起きる」とよく言われますが、
彼らは地震の起きる何かを感じているのでしょうか。
大きな地震が来ないといいですが…。
無事に水族館に持ち帰ったリュウグウノツカイは標本にして展示したいと考えています。
完成したらまた報告しますね!
竜宮城からやってきたようなリュウグウノツカイ。
はたして、上手く標本がつくれるのでしょうか…。乞うご期待

標本がうまくできたらジシンがつくかも…。
BYさやえんどう
いざ、海へ!

今回は水槽内からではなく自然の海からの発信です

先日、牟岐の沖合約7.5kmにある牟岐大島という島の近くで
ダイビングをしてきました。
天気は良かったのですが北風が吹き、波がではじめた日で上下の揺れと寒さ凄い・・・。
【楽しいダイブ一本目】
ポイントは島にある内湾で、ここは風も当たらずものすごく穏やかなところ。
魚の群れはいるし、サンゴも多くカラフルなスズメダイたちがその周りを泳いでいます



【悲しい休憩一本目】
こちらもカラフルで綺麗なんですが海では出会いたくないもの・・・。
何だかわかりますか?
これ全てイカ釣り用のルアーです

20本ほど海中に沈んでいたものを回収しました・・・。
楽しいダイビングもこういうものを見ると少し悲しくなります。
【恐怖のダイブ二本目】
ニ本目は内湾を出たオニヒトデが群れているポイント。
ここではオニヒトデの駆除を目的に潜りました!
鋭い棘に毒をもつヒトデの駆除だけでも恐ろしいのに、
海の状況が悪く上下前後左右に揺らされながらの作業・・・
ですが、40分ほどで100匹ちかくも捕獲することができました

やはり目が離せない生き物です。
【おまけは18禁!!】
水温は21℃もあったのですがやはり少しずつ寒くなってきてるんでしょう、
冬になると出てくるウミウシの仲間が増えてました。
左の写真はミズタマウミウシという珍しい種類。
偶然にも出会えたことに感謝

実は写真では分かりにくいんですがこのウミウシただいま交尾中

恥を忍んで一枚撮らしてもらいました(笑)
帰りは新人スタッフはあまりの揺れ+疲れ+寒さ+顔面蒼白=がっつり船酔い・・・。
「行きは良い良い♪ 帰りは怖い♪」というより・・・
「行きは良い良い♪ 帰りは酔い酔い♪」でした

byうちな~
2009/12/18 17:03
ウツボーンは冬の珍味??
…ではないですよね、一般的に。
でも、ここ牟岐では冬の珍味といえばウツボなんです!!
海のギャングと言えばウツボ!
ダイバーに大人気のウツボ!!
いつかは骨格標本にしたいウツボ!!!
そのウツボがこの時期になると…
吊下げられて干されています

牟岐では11月~1月にウツボ漁がおこなわれています。
ウツボ漁は漁の前日に岩場に餌を入れた筒を設置し、夜行性のウツボがエサをもとめて
筒に入ったところを朝の6時に引き揚げに行きます。
脂ののった体長1mものウツボが獲れるんです!
獲ったウツボは背開きにされ、骨や内臓を取り除いてから
竹ざおに吊るして日干しにします。
竹串をX状に刺して身が丸く縮まないようにするんです。
もちろん、食べてみました

素焼にしてしょう油をさっとかけ、口に運ぶと
身は白身魚のようにやわらかく、皮はパリっとしていてウマい

お酒によく合います

そして…やっぱりやっちゃいました、骨とり

日干しにする際に落としてしまう頭を漁師さんから頂いて作りました。
この鋭い歯、歯、歯!
そして除肉をしていると顎の筋肉が多い!
ウツボはこの歯と強力な筋肉を使って獲物に噛みつき、すばやく岩穴のなかに引きずり込みます。
考えただけでも恐ろしい…

それを食べる人間も実は恐ろしい…??
牟岐に来たらぜひこの珍味にチャレンジしてください!
byさやえんどう
2009/12/13 19:09
妖怪になんかよ~かい・・・

今回はちょいと奇妙な生き物を紹介します。
私たちの住む日本には言い伝えや迷信といった
不思議な話がいくつもあります。
その中には河童や龍、鬼といった伝説の
生き物が登場する話があるんですが...
なんと今回はそんな伝説の生き物の一つである


漁師さんの手により捕獲されました!!!
海に住む天狗でその名も
『ウミテング』
「えっ!これが天狗!?」と思った人はすいません
実は妖怪ではなく、れっきとした魚なんです

突きだした額がまるで天狗の鼻を連想さると思いますが
体長は10cmほどのかわいいやつ

このウミテング、天狗のように空を自在に飛ぶことはできません、
神通力も使えません...。
ただ魚なのに体から足のようなものが生え海底を歩いて移動することができるんです!
泳ぐよりも歩いて移動することがほとんどのウミテング。
速度はすごくゆっくりで、胸ビレを水平に大きく広げ小走りで歩く姿は
天狗というよりもハンググライダーで今まさに飛ぼうと助走をつけているようです。(わかりにくい?)
ちなみに足のようなものとは細長く胸ビレが変化したもので、
それを足のように使って移動しているんです!
姿形は似てなくても実はタツノオトシゴの遠い親戚にあたり、
同じ仲間にはヤリテング、テングノオトシゴと計3種が日本には生息しています。
ここでウミテングについて調べていると意外と“テング”と名の付く魚がいたので
紹介してみましょう!
・テングカワハギ
・テングギンザメ
・テングダイ
・テングチョウチョウウオ
・テングトクビレ
・テングノオトシゴ
・テングノタチ
・テングハギ
・テングハギモドキ
・テングハコフグ
・テングヒゲ
・テングヘラザメ
・テングヨウジなど...。
図鑑で調べてみるとどれも頭のどこか一部が突き出していました!!
日本人は「頭の一部が突き出る=天狗の鼻」という印象が強いんですかね(笑)
イタリアだとウミピノキオなんて呼ばれてたリして・・・。
今度調べてみます!
さぁ!ウミテングも水族館メンバーに加わったし、
これでお客さんの数が増えるのは間違いない!
珍しいサカナやカニ、エビ、ヒトデとたくさん集まってくるだろう!
後々は水族館の規模も大きくなってイルカなんて飼えたりして...!
おっと、ちょっと天狗になりすぎたかな?
byうちな~2009/12/10 19:05
年末大掃除!!

2009年最後の月になりました。
水族館も年末ということでクリスマスやお正月イベントの
準備などで大忙し!
館内ではスタッフで手分けしての水槽掃除です

とはいっても水槽掃除なんて一週間もすればまた藻が生えてくるので、
年末行事ではなく週末行事なんですが・・・。
水族館のお出迎え役を務めてくれている
世界最大のカニ・タカアシガニも体中に生えた藻を洗い取ってもらってます。
さすがに自分で背中をゴシゴシ・・・
というわけにはいかないようなのでスタッフが歯ブラシで丁寧に磨いてあげます


低い姿勢のままジッとしているタカアシガニ。
気持ちいいのかな(笑)?
これで来年も綺麗な体でお客さんを歓迎してくれるはず♪
一方そのころ、スタッフが綺麗にしてあげているのではなく、
エビやカニの中には自分で自分の体を綺麗にしているスゴものも・・・!!
まずはカイカムリ
ここでいう「綺麗になる」とは実は脱皮の事。
脱皮の前と後とでこんなに色の違いが!!!
【Before】 【After】
はじめ見た時、違う生き物を誰かが
入れたのでないかと思ったほど。
しろい!!!
見事に綺麗になってるでしょ

つづいてカギテリョウマエビ
【脱皮殻】 【本体】
このエビはそこまで汚れてなかったのですが同じ日に脱皮を成功していた
ことが嬉しくて載せてみました。
ちなみに毎回、脱皮をしたカニやエビの水槽を見ると「死んでる!?」と
一瞬驚いてしまうのですがある場所を見るとすぐに脱皮だとわかるんです。
それが


右の写真と比べると左の写真は黒眼でないのが一目瞭然。
もしエビやカニがぐったりと横たわっているのを見かけたら眼を見てみて下さい、
黒ではな透明な眼をしていたらそれは脱皮殻です

おっと、いつのまにか掃除から脱皮の話に脱線してました・・・。
このままだと脱皮の話が続きそうなのでそこは
また次にとっておきましょう

さぁ!師走の時期、エビやカニも頑張ってます、私たちもがんばっていきましょう!!!!
もういくつか寝ると~♪お正月♪ですよ

byうちな~2009/12/06 18:19
サンタが牟岐にやってきた!?
今月はやっぱり…



何の生物が展示されているかと言うと、
尾びれの付け根に3つの斑紋があることから牟岐で「サンタ」と呼ばれるニザダイ!
ツリーの飾り付けのようなジュズベリヒトデとアカヒトデ!
プレゼント箱のように四角くカラフルなハコフグ!
の4種類の生物です。
クリスマスカラーといえば赤と緑。
しかし今回主役のニザダイは体色が青みがかった灰色…。
そこでブルー主体のロマンチックな水槽に仕上げました。
雪を被ったような真っ白な砂と真っ白なサンゴが魚達の
彩りを引き立てています!
今年のクリスマスは水族館でデート、いかがですか…

by季節水槽の飾り付けが楽しみなさやえんどう2009/12/02 16:56
大先輩
今日は風が強いですね
水族館の裏のバケツや網が飛ばされないように、しまってきました。
昨日は徳島県阿南市で開催されたふるさとリレーフェスティバルにオニヒトデを展示してきました!
ふるさとリレーフェスティバルとは人生の先輩であるおじいちゃん・おばあちゃんに
知識や技術を披露してもらい、ふるさとの地域作りに活かしていこう!というイベントです。
会場の一角にNPO法人「カイフネイチャーネットワーク」が千年サンゴのブースを設置し、
そのブース内にオニヒトデも展示しました。
はて、千年サンゴとは…?
牟岐町の大島はダイビングポイントとして毎年たくさんのダイバーが訪れます。
千年サンゴとはその大島の内湾にある世界最大級のコブハマサンゴです。
推定年齢1750歳!!
なんと弥生時代から生きているんです!
下から見上げると
まるで海中のクリスマスツリーのようです
ダイバーと大きさを比較してみて下さい!
高さ約9m、直径約10mもあるんです!!
私も実際に潜って見てきましたが、その圧倒的な存在感と堂々とした姿に目を奪われました。
千年サンゴのまわりには魚の群れがたくさんいるんですよ
今、この千年サンゴがオニヒトデの大量発生・食害によって危機にたたされているんです
(サンゴとオニヒトデの関係は11/20のうちなーの記事を読んでくださいね)
そこで千年サンゴを守ろうと、ダイバー達が立ち上がり、オニヒトデの駆除に乗り出しました。
オニヒトデの大量発生の原因は地球温暖化や生活排水や埋め立てなどによる海の生き物への影響が
大きく関わっています。人間がかかわっているんです。
オニヒトデもその他の生物もバランスが大切です。
そこでこれ以上の悪化を避けるため駆除活動が必要になります。
今回はこの活動を広く知ってもらおうと、ブースで写真やパネルなどを展示しました。
人生の大先輩と海の中の大先輩にいろいろ学んだ1日でした
byさやえんどう
タナガーリバーにて!
今日の天気は快晴

絶好の採集日和ということで行ってきました、川。
今回は地元の採集大好きボランティア学生のO君も連れいざ出発!!
ちなみに今回の狙いの生物はテナガエビです。
山道を車で10分ほど走り、
徐々に空気が冷たくなる山の中・・・
そこにあるのが私達の隠れスポット、
通称『タナガーリバー』!!
※タナガー:沖縄の方言でテナガエビの事
季節が季節だけに水の中に手を入れると
スタッフそろって「っっっ冷た」!!!!
水温を計ると13℃しかない

まるで氷水の中に入る感じです。
こんな冷たい水の中、ヤマトヌマエビが流木や石の上を
なにくわぬ感じで歩いているのを見ると単純に
「寒くないのか!」「すごいな!」とついつい思ってしまうのですが。
気がつけば採集に熱中し寒ささえも忘れてしまっていた我々スタッフ&O君・・・。
きっとエビたちも冷たい川の中で何かに熱中していたんでしょう

そんな中、採集したのがこちら!
ヒラテテナガエビ 2匹
ヤマトヌマエビ 23匹
モクズガニ 1匹
サワガニ 1匹
いるもんですね~!
お目当てのテナガエビも捕れ、一安心。
最後に、こんなものもゲットしました!
イノシシの下顎!!
おそらく何かが原因で
死んでしまったんでしょう・・・
時間をかけ上流から流れてきたのだと思います。
『自然』というものを見せてもらった感じでした

ちなみにこの骨はさやえんどうの新コレクションに加わっています

byうちな~2009/11/28 15:00
3.2.1.....ボーーーーーン!!!!!

オオモンカエルアンコウの
骨格標本(頭蓋骨)です


話は1か月前、漁師さんから瀕死のカエルアンコウを頂いたところから始まります。
残念ながらお亡くなりになってしまったカエルアンコウ…。
解剖して死因を調べ終わり、土に埋めようかと思っていた所ふと骨に目がとまりました。

こう思ってしまったらもう止められません。

軽い気持ちで除肉(骨に付いている肉をメスとピンセットで外していきます)を始めていきましたが、
思っていたより大変!!
ネットや本や学生時代の先生に聞きながら、手探りで進めていきました。
骨格標本の作り方は、簡単に言うと「肉を取る→脂を抜く→漂白する→組み立てる」です。
驚いたのは全部家庭で誰にでも簡単に作れるということです!
肉を綺麗に取るために(タンパク質を分解する)入れ歯用洗浄剤ポリデントをつかったり、
脂分を抜くためにマニキュア用の除光液を使ったり、
身近なもので作れるんです!!
時間はかかりましたが、漂白するところまでは順調に進みました。
しかし、組み立て作業!!
バラバラに分解してしまったが為に、組み立て方が全くわかりません。
一応バラバラにする途中のメモと写真撮影はしていましたが、
素人のためポイントはずれのものばかりで…。
いろいろ調べましたが、手の出しようがないので…
もう1体つくることにしました!!!
1週間後…
漁師さんからカエルアンコウの亡骸をいただきました。
一礼してから、肉取りをスタートです…が、
今回は骨のつきかたを見たいので、バラバラにせずに骨同士がくっついたまま
肉取りをしました。
そして着手から約2週間、完成です


カエルアンコウの仲間には頭部に背びれが変化してできた吻上棘という
アンテナ状のものがついています。
アンテナの先にはイトミミズのような疑似餌がついていて、なんとそれを釣り竿のように使って
小魚を引きよせ食べるんです!
それがココ。
前々から、ここに骨はあるのか?動くんだからあるよな…となんとなく思っていましたが
ありました!!
ちょっと短いですが、個体差があるのか?根元にしか骨がないのか?
今後数を重ねて調べてみます。
初めてこんなに骨について考えましたが、骨っておもしろいです!!
ココはこーやって動くのかーとか、ココとココがくっついてるのか!とか
色々勉強になります。
いつか骨展をしたいなぁと考えながら、腕を磨きたいと思います

左からハリセンボン・ゼブラウツボ・オオセです。
皆さん、ようこそ骨の世界へ…。
byさやえんどう
2009/11/23 12:38
季節はずれの「鬼は~外!」

先日、11月15日に牟岐の海でオニヒトデの駆除が行われました。
ダイバー24名で約30分の短い作業時間でしたが、
なんと合計242匹も捕獲しました!!!
そう、今この牟岐の海ではオニヒトデが大量発生しているのです!
実はオニヒトデはサンゴ(特にミドリサンゴ類の成長の早いサンゴ)が大好物。
これが問題です。
長い年月をかけて少しずつ成長してきたサンゴ礁がこのヒトデにより
破壊されてきてます。
そのため、綺麗なサンゴ礁を守ろうと沖縄をはじめ和歌山、徳島、高知などなど・・・
世界では日本国土よりも大きなサンゴ礁をもつオーストラリアのグレートバリアリーフ
など各地でオニヒトデの駆除が行われています。
さぁ、今日はこのオニヒトデについて少し勉強をしてみましょう。
オニヒトデ、漢字で書くと「鬼海星・鬼人手」。
英語で書くとcrown-of-thorns starfish(トゲの冠の形をしたヒトデ)です。
ん~どっちもぴったりな感じ

体長は大きいもので60cm以上にもなる大型のヒトデです。
ちなみに一番の特徴といえば体中を覆うトゲでしょう!!
これを見ると確かに“オニ”という名が付いたのもうなずけます

またこのトゲに刺さると強い毒により重症の場合、
発熱・発赤・吐き気・しびれなどの症状が出るので海で出会った時には要注意!!
ダイビングスタッフの話によるとウェットスーツなら簡単に貫くほどの鋭さだとか・・・。
また一般的な印象でヒトデは5本腕の星型なのですが、
このオニヒトデは14~18本の腕を持ちます。
その為、動きも速く短い時間で広い範囲を移動することが出来るんです。
食事の仕方も変わってます。
丸飲みで食べるもの・・・
噛みながらすり潰して食べるもの・・・
かじって食べるもの・・・
削りながら食べるもの・・・
などなど、生き物によって餌の食べ方は様々。
ですが!
このヒトデの食べ方はスゴイ!!
なんと口から胃袋を直接だし溶かしながら食べるという
想像するとなんともおぞましい食事の仕方をするんです・・・

その為、私たちのように満腹になる事がなく食べるだけ食べ続ける厄介者なんです。
※ちなみにヒトデの口は体の裏側の中心にあります。
(左写真の中央が口)
こんな嫌われ者で不思議な体のオニヒトデですがやはり命ある生き物。
大量発生には私たち人間が与えた環境への影響もあるでしょう。
サンゴもオニヒトデもバランスが大事!
むやみに悪者にするのはオニヒトデに失礼なのかもしれません!
「福は~内、鬼は~外!」いやいや「福は~内、鬼も~内」ってか

byうちな~2009/11/20 18:22