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水族館

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2024/05/19  00:53
| | 編集 |

東北地方太平洋沖地震

3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」により、
被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、
お亡くなりになられた方々には謹んでご冥福をお祈りいたします。

モラスコむぎでは津波の避難指示が出ましたが、
被害はありませんでした。
ご心配をして下さった皆様、ありがとうございます。

水族館でも被災地の方々に何かお手伝いはできないかと思い、
入口近くの水槽横に募金箱を設置致しました。
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084b4a08.jpeg



















集まりました義援金は日本赤十字社へ寄付させていただきます。

水槽のテーマは「助け合い」です。
共生するウツボとイセエビを展示し、
皆で助け合ってこの事態を切り抜けよう!という願いを込めています。
(ウツボとイセエビの共生については2011.1.9のブログをご参照ください。
http://mollusco.blog.shinobi.jp/Entry/242/

ef977ed0.jpeg














水族館では、今後も元気がでるような楽しいブログを
更新していきたいと思っています。

ブログをご覧になって下さった被災地の皆さん、
ウツボも!イセエビも!スタッフ一同も!
早急な復興を祈っております。

byさやえんどう

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2011/03/15  14:25

海のキリン!

はいさ~い

海の百獣の王、海のお医者さんに続く「海の・・・」シリーズ!

(勝手にシリーズにしてみました

ってことで、今回は「海のキリン」を紹介します
DSC_1212-600.JPG













長ーい体の一部にこの模様…!

まるで、アフリカに住む首の長いあのキリンです

しかし
ここはアフリカではなく徳島県牟岐町

そう、牟岐の「キリン」と言えば~…
DSC_2447-600.JPG













こちらモヨウモンガラドオシです

モヨウモンガラドオシはこの時期に牟岐で行われている
フグ漁の延縄にかかることがあります

前半で呼んでいた“キリン”という名も
牟岐の漁師さんの間での呼び名です。

まるでヘビのような見た目と動きをしますが、
れっきとした魚!

ウミヘビ科に属していますが
どちらかと言えばウミヘビよりもアナゴに近い仲間です
DSC_2446-600.JPG













1m近くある体と見ためから気持ち悪がられがちですが
よ~く見ると分かるつぶらな瞳の可愛い顔は必見ですよ

【お・ま・け】
モヨウモンガラドオシと同じ水槽に入っているのが
このモンガラドオシ
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体の柄がモヨウモンガラドオシより細かいことと
モヨウモンガラドオシより顔つきの悪いのが特徴・・・

可愛さは半減って感じです。

(失礼!?)

ちなみに漁師さんからの呼び名はというと・・・

“ドオシ”

ん~・・・
名前もやっぱり可愛さ半減かな!?(笑)

ではでは、最後に一言。

キリンとドオシ、どちらも皆さんが会いに来てくれるのを
首を長~くしてお待ちしていますよ~

byうちな~

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2011/03/09  19:15

海のお医者さん!

はいさ~い

またまた漁協の方からエサ用の魚を
頂いたのですが、その中にちょっと珍しい魚が一匹いたので
ご紹介します

その魚は大きくなると
体長は3mを超し、体重は2tを超える
世界最大の硬骨魚。

そう皆の人気者、、、


う~


マンボウ
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この個体は体長65cmのまだまだ小さなマンボウで
すでに死んでしまっていたため、骨格標本用として持って帰りました
(マンボウ下のスケールは20cmです)

ここで以前に漁師さんから聞いた面白い話をひとつ!

漁師さんの間でマンボウの肝臓のエキスは
胃薬やキズ薬、痔などに直接塗るとよく効くと有名らしく・・・

外洋でマンボウが獲れると肝臓を
ビンに詰め、エキスを抽出しながら航海していたそうです

そんなことから漁師さんは
マンボウのことを“海のお医者さん”と呼んでいると聞きました

最近、食中毒になり苦しんでいたのですが
その際にDr.マンボウの力をお借りしとけば・・・

と今更思ううちな~でした
(食中毒には効かないかな・・・)

【お・ま・け】
海のお医者さんと呼ばれている反面、
マンボウの体にはおびただしい数の寄生虫がいることも意外と有名な話。

案の定・・・

体表&口内から謎の寄生虫を発見
DSC_2497-600.JPGDSC_2510-600.JPG











            ≪表≫                    ≪裏≫
姿形からウオジラミ科の仲間だと思われます。

この仲間はまだまだ分かっていない種類も多く、
特定するのが難しい謎の生き物といった感じです・・・

パッと拾い集めただけでこれだけ発見
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スラッと伸びた2本の突起が
なかなかかわいらしく見えてくるのは私だけ・・・!?

byうちな~

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2011/03/06  18:12

海の百獣の王!?

はいさ~い

「ガォオオオ~」

「ゥゥゥウ…ガァオ~」



あっ・・・すいません、、、
変になったわけじゃありません

ちょっとライオンの真似を(笑)

ってことで今回は海にいるライオンをご紹介します

綺麗な胸ビレはまるでタテガミのようで・・・

強力な棘はまるで爪のように鋭く・・・

その悠然と泳ぐ姿は
まさに海の百獣の王と言ってもいいと思います

その魚が・・・

別名:ライオンフィッシュこと
ハナミノカサゴです
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実は先日、和歌山県の水族館からこちらに
やってきた魚でただいま2匹のハナミノカサゴを展示しています。

扇にように広げられたヒレがとても美しく、
その姿から水族館でも人気な魚の一つです

当館にも、この魚を溺愛しているスタッフがいるのですが
彼女に聞くと「ヒラヒラしたヒレがまるでお姫様のようだそうです。

それだけ魅力のある魚なんですね
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ちなみに魅力のある魚なんですが
“綺麗なバラにはトゲがある”という言葉があるように
綺麗なハナミノカサゴにもトゲがあります

そう、ひねりも何もない本当の棘が

しかも!

そのヒレの棘が実はとても強い毒を持つとても危険な物

刺されれば一大事になることは間違いなし

危険度もライオンに引けを取りません

そんな、危険で優雅で人気者の海の百獣の王に
一度会いに来てみてはいかがですか

byうちな~

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2011/03/03  19:15

餌事情・・・。

はいさ~い

今回紹介するのはちょっとシビアな
水族館の餌事情について!

(自称)貧乏水族館の当館はいろんな面で
やりくり節約術を使っています・・・

「餌」は生き物を飼育していく上で、
絶対に必要でお金のかかるもの!

その餌代を節約する為に、仲の良い漁師さんや漁協の方に
“もし、捨てるような魚があれば分けて下さい”
と常にお願いしています

そんな中、となりの町の鞆浦漁協の方から連絡があり
魚をくれるとのこと

早速、車を走らせ取りに行きました。

そこには・・・

じゃ~~~~ん
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なんと丸ペールがいっぱいになる程の魚(餌)が

嬉しさのあまり記念撮影をパチリ
(ノリノリで写ってくれるいい人たちです
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今回頂いた魚(餌)がこちら

アカエイ(1)、ニザダイ(小3、中1、大1)、アジ(1)
ホウボウ(2)、アカエソ(2)、ボラ(1)

これが数日分の餌になります!!

鞆浦漁協を含め、餌を提供してくれる漁師さんに漁協のみなさん
この場をお借りしてお礼を言わせて下さい!
いつもありがとうございます

そしてこれからもよろしくお願いします

【お・ま・け】
鞆浦漁協で私たち以外に
魚をもらいに来ていた先客を発見!

餌取り合戦の最大の宿敵であり
ライバル・・・

それがこの・・・

ウミネコサギたち
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漁協の周りを魚はないかと歩きまわっていました!

そのほかにも海鳥系の鳥がちらほらいて
まさにちょっとした合戦場(笑)

鳥たちには負けてられないと思うスタッフ一同でした

byうちな~

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2011/02/28  19:35

海の中のひなまつり

3月の特別水槽は『海の中のひなまつり』!
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登場人物は牟岐の海出身のこの3人

黄色い身体に黒い水玉模様がキュートな
モンガラドオシモヨウモンガラドオシ
モンガラドオシ
MONGARA2.JPG














モヨウモンガラドオシ
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まるで菱餅にしか見えないひし形のカニ、
メンコヒシガニ!!
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菱餅つながりのメンコヒシガニはわかるけど、
なぜモンガラドオシ…??

彼らには「昼間は砂に潜って隠れる」という習性があります。
水槽内でも砂に潜る姿を観察できますが、
隠れ場所としてパイプ管を設置するとその狭さも気に入ってか、
潜りこんでくれます。

今回はその習性をご紹介しようと思い…
三人官女の顔ハメをつくりました!
パイプ管を通り抜けた先は三人官女の顔!というわけです

入るかな…入らなかったらどうしよう…
と思いながらドキドキして設置してみると…。
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入りました、結構スムーズに(笑)

展示期間は3月3日まで!
今は一人の官女しか登場していませんが、
ひなまつり本番の3日には三人官女がそろってくれるはず!?

byさやえんどう

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2011/02/25  19:57

夜磯へ急げ!

はいさ~い

『2月19日(土) 大潮 干潮の時刻AM0:33 潮位-20』

12月、1月、2月の大潮の干潮は一年を通して
最も潮位が下がる時、ということで久々に行ってきました!
夜磯

真冬の夜の海ということで気温は約3℃・・・かなり寒いです

防寒対策を万全にし、
懐中電灯とバケツ、タモを持ちいざ出発

大きな満月が照らす磯は懐中電灯がなくても
十分歩ける明るさです
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今回は磯のポイントを変え、
いつも行く所とは別の場所に行きました。

場所が変われば生き物が変わる!!

ということで、以前の磯では見られなかった
魚をさっそっく発見
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鋭い背ビレの棘に毒を持つハオコゼです。

刺されるとめちゃくちゃ痛いこの魚
 
外敵を警戒してか、気を緩めず
ピンッと棘を上げた状態で寝ていました...zzZ

武士は寝るときでも常に敵に対して
警戒していていると聞きます!

このハオコゼ…
海の中の武士といったところでしょうか

寝ている魚といえば・・・
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上の写真のクロメジナというこの魚は
ハオコゼとは打って変わって警戒心ゼロ(笑)

寝ぼけているのか、
石に頭をぶつけたり簡単に触れたり・・・

警戒心は最低でも注目度は今回の夜磯1番でした

その他にも、
死闘の末さやえんどうがゲットしたチビダコや
一瞬で身を隠した30㎝級のオニイソメ・・・

紹介したいことはたくさんあるんですが
本日はここまで!!

今回の夜磯で見られた生き物たち
ハオコゼ、クロメジナ、クモハゼ、ロウソクギンポ、タコ、イソクズガニ、ベニツケガニ
ヒライソガニ、ヨツハモガニ、イソスジエビ、サラサエビ、テッポウエビの仲間、ホンヤドカリ
ヤマトホンヤドカリ、イソヨコバサミ、オニイソメ、ナガウニ、シラヒゲウニ、コシダカウニ
ラッパウニ、ガンガゼ、クモヒトデの仲間、ニセクロナマコ、アカオニナマコ、アメフラシ...等

【お・ま・け】
今回初発見のロウソクギンポ
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毎回新しい発見がある夜の磯・・・

興味をもたれた方、次回は307日後の
『12月26日(月) 大潮』の夜磯がお勧めですよ

byうちな~

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2011/02/22  19:01

海へと!!


「ヒラメ漁やっとる船でウミガメあがったけん、
とりに来い~!」

「行きます!!」

てな具合で本日、鞆浦漁協にウミガメの調査に行ってきました!
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そこで待っていたのは…
甲羅の長さが48cmのアオウミガメ!
がっしりしていて、立派です!

ヒラメ漁の網にかかってしまったアオウミガメを
漁師さんが発見し、水族館に連絡をくれたというわけです。

大きさを計測したり、ケガをしてないかチェックしたあと
いざ放流!!
放流する時には前足に“標識”をつけます。

“標識”をつけておくと、次にまたどこかで発見されたときに
その個体の移動範囲や成長速度など色々な情報が
わかるんですよ

ただ、モラスコむぎにはその標識をつける器具がありません
そこで…
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急遽、車に乗せてお隣の町の「日和佐ウミガメ博物館カレッタ」さんまで
運ぶことに!!
(ウミガメは途中、水族館に寄ってちゃんとペールに入れてあげました)

初めて乗る車にウミガメもちょっと緊張ぎみ!?

ようやく到着して…
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無事に標識を付けることが出来ました!!

標識には「JPN46826」と記されています!
この番号がこのウミガメの識別番号になりました!

いよいよ放流!
無事に海へ還って行ってくれるのでしょうか…??

ちょっと戸惑いながらも、
いきなりスイッチが入ったかのように動き出して
海へと還って行きました!!

良かった~~
また大きくなって、戻ってこいな~!
海の中で会おうな~!
と思いながら見送ったスタッフ達でした

【おまけ】
実は、今回連絡してくれた方は
水族館で作ったウミガメのポスターを見たから電話したとのこと!
(詳しくはhttp://mollusco.blog.shinobi.jp/Entry/245/)

貼っておいて良かった~と
ちょっぴり感動したスタッフでした

byさやえんどう

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2011/02/18  18:16

ボーニー裏話3


「【突撃!!モラスコの晩ごはん】~
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「本日のメニューは~…

「ヒラメのえんがわ寿司~
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「カレイのムニエル~
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「おいしそ~う

「ヒラメとカレイと言えば、見分け方!
顔の正面で向かい合ったときに

左 (に眼がある)  ヒラメに、右 (に眼がある) カレイ
と覚えておくと、すぐわかりま~す!」

「でも~、今日は眼ではなく口に注目で~す!」

「まずはヒラメの口~。」
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「WA~O!すごい歯ですね~!!」

「お次にカレイの口~。」
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「うって変わって、おちょぼ口~!!」

「全然違う口の形!
これは食べるものが違うからなんですよ~!」

「ヒラメは鋭く尖った歯で
イワシやアジなどの小魚を捕まえて食べます~。

カレイはというと
砂底にいるゴカイなどの生き物を
待ち伏せして狙います~。

なので、ヒラメの方が鋭い歯をしているんですね~!」


「さらにさらに~、
小魚を捕まえる=たくさん泳ぎまわるヒラメの方が
カレイよりも筋肉が多いんです~!

なのでなので~、
筋肉たくさんのヒラメは刺身、
熱してもあまり固くならないカレイは煮付け、
がおいしいんですね~。」

「体の形は似ていても、全然違う口を持つ
ヒラメとカレイの2品のご紹介でした~

次回は最終回!
素晴らしい文章がヒラメいて、
カレイに終わることができるかな~??」

byホネスケ

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2011/02/16  19:19

海の牛・・・後編

はいさ~い

雪!!

降りましたねぇ~雪

徳島に来て雪が降っているのをはじめて見ました

うちな~の地元では雪が決して降らないので
空から舞ってくる雪に感動していましたよ

さてさて、本題!

前回書いた「海の牛・・・前編」で
紹介できなかったもう一種類のウミウシを
さっそく紹介していきましょう

地元高校生が持ってきてくれたウミウシ、ラストの一種が
       『フジタウミウシ』
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前回の2種類に比べ、
これぞウミウシといったスタイルのウミウシ!

体には橙・黒色の細かな斑点が散在していて
牟岐では今の時期より春先によく見られる種類です。

後半に持ち越した割には地味な感じ・・・と思いました!?

まぁ・・・

しかし、フジタウミウシ科の仲間には
ダイバーさんから「ピカチュー」の名で人気者の
『ウデフリツノザヤウミウシ』のような綺麗な種類もいるんですよ
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少しはフォローできたかな!

さぁ、2回にわたり3種類のウミウシを紹介しましたが・・・

最後に、【ウミウシ豆知識】を一つ
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頭に二本の角があることから「海の牛」ということで付いた名ですが
この部分を似たような角を持つカタツムリと重ねてしまい
先端に眼が付いていると思われがちです・・・。

しかし、それは間違いで海中の化学物質を嗅ぎわける
言わば人間でいう“鼻”にあたる器官

この器官を使い、餌や仲間の場所を知るらしいです

ちなみに眼はどこのあるのかと言いますと・・・
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【クリックすると拡大します!】





(似た仲間のゾウアメフラシに代役してもらってます)

多くのウミウシの仲間は角の少し下のあたりに
針で刺したような小さな眼があります。

実物を見る機会があればよ~く探してみて下さい

前・後編と書いてきましたが・・・。

海の牛だけに、モゥ~これでおしまいです
ウミウシだけに

byうちな~

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2011/02/13  22:07
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